普通の収入で退職までに1億円(5,000万円)貯める。

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 いま、25歳で貯金ゼロ。若くて夢はいっぱいでも、ちょっと情けないあなたのために、むくむくと希望が湧くシミュレーションを差し上げます。


『パターン1.いちばんおすすめ。共働きコースで1億円』

 まず今日から、手取り収入の15%を貯め始める。最低ラインは10%だが、いずれ結婚しそうな恋人がいるので、結婚資金のことも念頭に置いてちょっとがんばりましょう。これは貯まっても買い物や旅行に使ってはいけません。「将来のための貯金」です。

 29歳で結婚。貯金も年収も年齢もほぼ同じ相手と仮定します。結婚資金はそれぞれ100万円ずつ負担すると、新生活は2人合わせて貯金約140万円からのスタートになります。

 
 子供が生まれるまでは収入の3割を貯金します。それでも共働きであれば、優雅な生活を送ることができます。32歳と、35歳で赤ちゃんが誕生。母親が1年間育児休暇をとるので、この年の貯金はゼロ。でも2年目から仕事に復帰して、収入の2割を貯金できます。貯金はぐんぐん増えていき、共働きなので、自分の収入の2割は自由に使えるお小遣いとなります。

 38歳。予算5,000万円で家を購入。この予算なら首都圏でも一戸建てを買うことができますし、マンションであればグレードの高い物件を選ぶことができます。頭金と諸経費で1,450万円を貯金から無理なく出すことができます。住宅ローン返済は年約260万円で、夫婦の収入合計の3割弱。退職の60歳で返済が終わります。


 50歳と53歳で子供が大学入学。大学の費用として、1人あたり500万円を貯金から出す。子が22歳で独立すると、貯金をぐんと増やせる。60歳で夫婦それぞれが1,500万円の退職金をもらえれば、貯金残高は約1億円に。5,000万円で買った一戸建ても、ローンゼロで手元にある。これなら公的年金に頼らなくても、生活はバラ色だ。



『パターン2.片働き・専業主婦コースは5,000万円弱』

 前出のとおり、金持ちになるには共働きが理想なのだが、確固たる哲学を持って「女性は専業主婦だ」と決めている男性・女性もいるようなので、片働きコースも考えてみましょう。

 スタートは同じ。25歳から手取りの15%を貯め始め、29歳で結婚。結婚には100万円ずつを出し合い、32歳で子供が生まれるまでは共働きを続け、この間は手取りの30%を貯めます。

 子供が生まれたら、妻は専業主婦に。その後は、手取り収入の15%を貯め続けます。


 38歳で家を買う。予算は3,200万円なので、首都圏なら通勤時間1時間くらいのところに、ファミリータイプのマンションが買えそうです。住宅ローン返済は年157万円くらいで、当初は手取り収入の3割を超えて大変ですが、収入が上がるにつれて楽になる(金利4%で試算)。ここで、高すぎる家を買うと、以後のマネープランがボロボロになるので注意しましょう。

 下の子が中学に入ったら、妻は年収100万円のアルバイトを始めて55歳まで働きます。この間は、収入の2割の貯金ができるので貯め時です。妻が働くことで、子の大学進学もローンを借りずに資金を準備することができます。


 ちなみに、年収がパターン1の7割、退職金ゼロでも、共働きなら3,500万円の家を買い、子ども2人を大学に行かせて、60歳までに5,000万円の貯金ができます。これが共働きの強みです。

 いずれも、運用利回りは3%で試算しました。ポイントは収入の一定割合の貯金をずっと続け、少しでもいい運用を心がけること。利回りをさらに上げることができれば、将来はもっと明るくなります。