結婚してからの保険は、入院保障と少しの死亡保障を。

 独身の時の保険は、自分がケガや病気で入院した時に備えるための「入院保険(医療保険)」だけで十分です。男性も女性も同じです。この保障は、結婚しても引き続き必要ですから、そのまま続けてください。

 一方で結婚すると入院の保障だけでは足りなくなります。

 まず、共働きの場合で考えてみましょう。2人とも350万円の年収(月給22万円、ボーナス1回43万円くらい)なら、家賃12万円くらいの賃貸マンション暮らしがふつうでしょう。年収350万円あれば、1人でも十分生活していけますが、家賃12万円を払い続けるのは無理です。ですから、せめて5年くらい、いままでの家に住み続けられるだけのお金を、相手に残してあげるのはどうでしょうか。年収分もあれば十分です。5年もあれば、残されたパートナーも気持ちを整理して、新しい生活を始められるはずです。というわけで、共働きなら、自分の収入分くらいの定期保険(死んだ時に死亡保険金が払われる)に入っておきましょう。夫も妻もお互いにです。

 次に、妻が働いていない片働きの場合、妻に死亡保障はいりません。夫は扶養家族が減るので、経済的に苦しくなることはないからです。

 一方夫は、妻に5年分くらいの生活費を残しておきたいものです。サラリーマンであれば、妻に多少の遺族年金が出るので、年収の3倍程度の保険金を残せば十分です。