家を買う時のローンは年収の4倍が上限

 20代では家を買うべきではないという理由は、以前ブログのなかで紹介しました

 ですが、買わなくても「家を買う時のマネープラン」については、具体的なイメージを持っていてください。そうでないと、何かの拍子に、間違って買ってしまい、とんでもない返済計画で破綻するということがあるのです。恐ろしいですが、そういう人をたくさんみてきました。

 まず、買える家の値段ですが、税込み年収の5倍が目安です。夫婦で収入があるなら合計して構いません。ただし、いずれは(子どもができた時などに)妻が仕事をやめる予定なら、夫の収入だけで考えるべきです。仮に年収400万円なら、2000万円のマンションということになります。

 次に頭金の額です。頭金とは、最初に現金で支払う家の値段の一部のことです。家の値段の最低2割が必要です。まともな金融機関だと、住宅ローンは家の値段の8割りまでしか貸してくれません。それ以上借りようとすると、金利が高い、手数料が高いなど条件が悪くなってしまいます。それに、その後の資金繰りなどを考えても、頭金2割のラインは死守しないと、返済が大変になります。

 預貯金で準備するのは、頭金だけでは不足です。

 家を買う時は、金融機関への手数料や登記費用などの税金がかかります。新築でだいたい5%、中古を買うなら10%はみておきましょう。頭金と合わせると、家の価格の25〜30%の現金が必要ということです。

 住宅ローンで借りる総額は、税込年収の4倍までにおさえるべきです。年収400万円なら、ローンは1600万円まで。これ以上借りると、(銀行は7倍、8倍貸すこともあります)、収入の半分近くが住宅ローン返済に消えてしまいます。毎月の返済は手取り収入の25%以下(手取り月収20万円なら月々の返済額は5万円以下)、できれば20%以下(前と同様の条件で4万円以下)にしたいですが、年収の4倍までを守ればまずは大丈夫です。現役時代に払い終えるよう期間を決定したいところです。