新聞を読まない奴はこの先、生き残れない。

 「無駄な支出を減らして節約しよう」というのは、シングルでも結婚してても、20代でも30代でも大切な心がけです。

 しかし、なんでもかんでも出費を削ればいいというものではありません。

 若い夫婦の家計診断をして、「新聞はテレビ欄しか読まないから止めて、テレビガイドを買うことにしました。月3000円の節約よ」とニコニコされると、腰が抜けてしまいます。削るところを間違っているでしょと。

 「新聞を読まない人間は仕事ができない」というのは、世界の常識です。新聞を読まないと、世の中の動きや流れがわからなくなるだけでなく、読む力がおとろえ、理解する力が弱り、考える力もダメになってしまいます。

 20代後半で、子どもが生まれて金融機関を退職した女性の友人がいます。専業主婦をやっている間も、毎朝、一般紙と経済紙を隅々まで読んでから、掃除・洗濯にとりかかったといいます。約10年後、彼女は見事にビジネスの世界にカムバックしました。まったくブランクを感じさせない仕事ぶりは、「やはり新聞を読んでいたせい?」と感心させられました。

 現役でも、新聞を読んでいなければ、どんどん置いていかれてしまいます。