国民年金保険料を払うのは自分の身を守るため。

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 日本に住んでいる20歳から60歳の人は(外国人であっても)、国民年金に入ります。つまり国民年金保険料を支払うことが義務づけられているのです。

 「俺は、サラリーマンだから厚生年金は給料から引かれているけど、国民年金には入っていないよ」

 という人もご安心ください。厚生年金保険料の中には、国民年金保険料も含まれていて、自動的に国民年金に加入していることになっています。

 
 問題は、フリーター、自営業、契約社員、家事手伝いなどで、自主的に国民年金の保険料を支払う必要のある人たちです。彼らは自分で手続きをしないと「未納」扱いになってしまいます。


 「国民年金なんて元が取れないから、払うだけムダ」


 あなたがそう考えてるなら、それは大きな間違いです。20歳から60歳まで毎月1万3300円程度の保険料を払って、65歳から死ぬまで、だいたい年80万円の年金をもらうことができます。80歳まで生きれば、760万円払って1600万円もらえる計算になります。低金利のいま、銀行預金や生命保険会社の年金よりもずっと率がいいのです。

 100歳以上長生きしても死ぬまでもらえるので安心です。


 しかも国民年金は、年をとってからの年金だけではありません。ケガや病気がもとで、体に障害が残ると、その程度に応じて「障害年金」を受け取るこtができます。子どもができて、父親やシングルマザーが亡くなると、子が18歳になるまで「遺族年金」が支払われます。


 65歳から年金をもらうには、国民年金に最低25年、加入していることが条件です。

 20代からずっとフリーだった人が40歳で会社に就職すると、60歳までの20年間、給料から厚生年金保険料が強制的に引かれます。ところが、こういう人は国民年金の加入期間が25年に足らないため、65歳になっても国民年金からの(老齢基礎)年金も、厚生年金からの(老齢厚生)年金も、1円ももらうことができません。

 20年間の保険料がまるまる払い損になるのです。60歳以降足りない期間の保険料を払う方法もありますが、現実的ではありません。

 
 義務だからという理由だけではなく、自分のためにも、将来の家族のためにも、やはり国民年金には入っておくべきです。月1万3000円程度をケチったところで、金持ちへの道が近くなるわけではありません。