貯蓄や年金より100倍あてになるキャリアアップを考える。

 30代独身女性が「老後のためにもっと貯蓄を増やしたいんですが、どうしたらいいでしょう」と相談に来ました。よくよく聞いてみると、勤務先の経営が思わしくなく、いつまで勤められるかわからず不安ということです。一般事務なので年齢から考えて転職も難しいとのことです。

 この助成に必要なのは、貯蓄の有利な運用方法を知ることではなくて、仕事の能力を磨き、転職してキャリアアップをすることです。

 いま持っているお金をどんなに上手に運用しても、給料がどんどん減ったり、あるいは失業して再就職できなければ、あっという間に使い果たしてしまいます。

 大切なのは、収入を確保しつづけることです。女性の場合、男性以上に仕事力アップを心がけないと、30歳、40歳と年をとると退職させられる可能性があります。厳しい現実です。男性も、終身雇用制が崩れているいま、「会社への貢献度が低い」と判断されてしまえば、リストラされる可能性は高くなります。

 
 そうならないため、また、いまの職場を離れても生き残るため、常に仕事力を向上させることが必要です。60歳以降も、収入を確保できれば、貯金が少なくても、年金が少ししかもらえなくても、楽しい老後が迎えられます。ずっと働き続けるためにはも、一生続けたい仕事、本当に好きな仕事を見つけたいところです。