今後10年のライフプランを考えて、夢と希望と現実をすりあわせる練習を。

 20代というのは、まわりを見回しても、輸入や暮らし方や貯金の額に、大した差はありません。スタートを切ったばかりですから。しかし、言っておきますが、今、自分の将来を見据えて、その方向に向かって着実に進む人と、目標を持たずにふらふらしている人とでは、10年後はずいぶんと違ってきます。正しく前進していくためにはゴールを持つことが大切です。

 ゴールを具体的に考えるために、役に立つのは、ライフプランを考えてみることです。人生設計というと大げさですが、今後10年間を1年ずつ区切り、この年には、何をしたいか、この年までに何を達成していたいかを記入していく表です。

 まず、自分の年齢を入れます。そして、それぞれやりたいこと、やるべきこと、目標などを書いていきます。いま25歳なら10年後は35歳です。35歳の自分は想像できますか?

 記入したライフプランの表は、目につきやすいところ(洗面所でも、トイレでも机の前でも)に貼って時々眺めるようにしましょう。いまの生き方で、この10年間を予定どおりにきちんと埋めていけるでしょうか。

 もちろん予定どおりにいかないので、時々変更が必要です。年に1度、少額でも誕生日にでも、10年分を作り直すようにしてください。ゴールを真剣に見つめていると、いま何をやるべきか、自然に見えてくるものです。