お金をかけなくても子どもは育つ。だけど、どのくらいかかるかは知っておきましょう。

 「子どもを1人育てるのに、教育費は最低でも1000万円かかる」というマスコミの宣伝に恐れをなすことはありません。かけようと思えば、5000万円でも1億円でもかけることができますが、かけないつもりなら、お金をかけずに子どもを育てることは、十分可能です。

 そもそも「私立の学校に通わせよう」とさえしなければ、毎月の収入の中で、子どもの費用はさほど無理せずとも出せるものです。「20歳できちゃった結婚」で妻が仕事を辞めちゃったというのでは、大変ですが、自分が私立でも、子どもは公立でいいじゃないですか。

 この本では「金持ちになるための近道」として共働きを勧めていますが、子どもが保育園の時代は、それなりにお金がかかります。0~3歳で公立の保育園に入れないと、月に6万~10万円かかることもあります。でも、フルタイムで働き続けられれば、妻の収入から保育園代を引いても、マイナスになることはありません。公立の小学校に入れば、ぐんと楽になるのですから、保育園時代は踏ん張りどころです。夫婦で力を合わせてがんばりましょう。

 妻が仕事をしてないなら、子どもは3~4歳から幼稚園です。こちらは月3万円くらいが相場ですが、夫の収入だけだとちょっと大変な場合もあります。幼稚園だとお昼ごろには返ってきますし、園の行事もいろいろありますから、パートも難しいです。専業主婦ならではの節約や、やりくりで乗り切ってください。