子どもが生まれたら、教育費の積立をします。

　小学校から高校までは、親の収入の範囲で無理なく行ける学校に通わせることです。無理をすると親も子どもも大変です。お金もそうですし、まわりの人たちと価値観や生活レベルが違うのは、大きなストレスになってしまいます。

　ただし、大学はちょっとまとまったお金がかかりますから、子どもが生まれたらすぐに、将来のために積立を始めたいものです。目安は毎月１万円ずつ。０歳から１８歳まで、１万円ずつ積み立てたら、元本だけで２１６万円です。これに利息が２％ほどつけば２５０万円になります。

　大学４年間にかかる費用は、国公立大学に自宅通学の場合で約４５０万円ですから、その半分が貯金でまかなえることになります。半分は、毎月の収入から出していけばいいです。もし私立大学や自宅外ということになったら、本人に奨学金を借りてもらうことです。

　子どものためにたくさんお金をかけたり、貯金をしたりするのは、個人的に感心しません。いい就職や老後の面倒を見てというのは子どもがかわいそうです。子どもにお金をかけないことに決めてしまえば、親も子どももらくちんです。お金をかけない分、子どもと過ごす時間をたくさん持って、個性や才能を発見して伸ばしてあげられることが理想的です。