退職したら、海外で生活するという手もあります。グローバルな人だけにできること。

 日本で、100円はおにぎり1個の値段ですが、海外に行けば、ゴージャスな食事が食べられるところもあります。これは為替レートのなせる業です。日本円はとても強いのです。

 自営業者やフリーランスの人が65歳からもらえる国の年金額は月8万円ほど、夫婦合わせて月16万円ですが、これだけで十分豊かな生活が遅れる国は、世界のあちこちにあります。アジアなどの新興国では、メイドさんを使う生活も夢ではありません。

 
 日本は不動産と食費が世界で一番高いといわれていますので、欧米でもやや「田舎」なら、日本よりずっと安く生活することができます。退職後に海外で生活する日本人が少しずつ増えているようです。

 
 ただ、ずっと日本で生活していた人が、退職していきなり外国に住むのは不可能です。実際、その国の生活に適用できずに帰ってきてしまう人たちもいます。何度もその国を訪れ、友達もいて、言葉に困らず、食事や生活習慣にもなじめて初めて、そこで暮らすことができます。

 つまり、若い時の経験と努力が必要だということです。

 お金を貯める代わりに、あちこち海外に出かけて、退職後に住む国を決めるというのも面白いです。これも一種の投資です(でも収入の1割貯金を続けることです)。

 出かけた先で恋に落ち、結婚してその国で暮らすことになっても、それはそれでいいものです。