貯金には2種類ある。使うための貯金と、増やしていく貯金

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 「給料20万円のうち8万円積立してます」というすごい人に、よくよく話を聞いてみると、8万円のうち5万円は「使うための貯金」だったということがよくあります。

 使うための貯金とは、半年後の旅行の費用、デパートの積立商品券、年払いにしている保険料のための積立、2年ごとのアパートの更新料のための積立などです。出費の時期や金額が決まっていて、貯金というより、それまでお金を取り分けておくというイメージです。

 お金を払う段になって慌てないため、足りなくてローンを借りないために、この取り分け貯金はとても大切です。しかし、これは増えていくお金ではありません。将来の、結婚とか、独立とか、家を買うためとかのために貯めていくお金とは別ものです。

 だから貯める時は、使うための「取り分け貯金」と、将来のための「増やす貯金を区別することが大切です。手取り収入の最低1割というのは、増やす貯金のことです。取り分け分は、これとは別に手当てする必要があります。ボーナスが年に2ヶ月以上もらえる人なら、ボーナスからこれを取り分けておくことができますが、ボーナスがない人や少ない人は、月々からやはり手取りの1割くらいを取り分けておきましょう。

 口座をきちんと分けて、「増やす貯金」からつい買い物代金や保険料を引き出してしまうことがないようにするのが賢明です。

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 使うための「取り分け貯金」の例

・2年ごとのアパートの更新料
・来年買い替えたいAVの費用
・半年後の海外旅行の費用
・1年後の引っ越しの費用
・服や化粧品を買うためのデパート積立
・車を買い替えるための積立や車検の費用


将来のための「増やす貯金」の例

・3年後の海外留学のための資金
・5〜10年後の結婚のための資金
・30代で独立・起業するための資金
・30代後半でマイホームを買うための資金
・まだ形になっていない夢のための資金