投資の経験を積む。少額から始めれば失敗の痛みも財産になります。

 ずっと続けられる「ライフワーク」を探す以外に、もう1つ、20代からできる老後の準備があります。それは投資の経験を積むことです。

 サラリーマンなら、会社を退職する時に1000万円を超える大金を手にすることが多いですし、退職金がないならないで、やはり退職までに数千万円のお金を貯める必要があります。

 まとまったお金を手にする時に、投資経験がないと、全部を低金利の預貯金に預けたり、わからないまま投資して半分以上を失ったり、最悪の場合は悪質な業者に騙し取られたりします。


 若いうちから、小さな金額で株式や投資信託や、外貨建てのもので投資を経験していると、投資がどんなものか、為替のリスクがどんなものか、理論どおりに買ったり売ったりするのがどんなに難しいか、世の中にうまい話は絶対ありません。などを身をもって知ることができます。

 
 実体験で知るのと、頭で理解するのは雲泥の差がありますから、投資体験は大きな財産になります。投資金額が10万円なら、大失敗して半分になっても5万円の損です。3%の運用差なら3000円です。投資金額が5000万円なら、半分になったら2500万円の損、3%の運用差は年150万円で10年で1500万円の差となります。

 早いうちに5万円の痛みと年3000円のメリットを経験しておこう。